明け方の空で、火星が"赤さ"比べ

2018年2月22日

この冬、明け方の南から東にかけての空は、木星・火星・土星が輝き惑星でにぎやかです。土星のあたりには、夏の天の川も見え始めています。

2月中の火星は、さそり座の1等星アンタレスの近くにあって、まるで赤さを競っているかのように見えます。アンタレスの語源が、「アンチ・アーレス=火星と対抗する者」(アーレスはギリシャ神話の火星の神)だということが、よくわかる光景です。

火星は、今年7月31日に地球との「大接近」を迎えます。そのため、今後どんどん明るく見えるようになっていきます。また、大接近前後の数か月くらいは、望遠鏡を使って表面の模様を観察するチャンスになるので、要注目です。



 撮影時刻: 5時22分 カメラ:ソニー NEX-6 レンズ: E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS ズーム(16oにて) 絞り: F3.5
 ISO: 3200 露出: 計45秒(15秒×3コマ) 固定撮影(恒星基準コンポジット) ※トリミングあり
 榛名山(東吾妻町)にて 撮影:当館職員 T. Kishi



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